【棋士】伊藤匠と藤井聡太の関係は？昔から戦友だった過去

藤井聡太八冠の名を聞けば、誰もがその圧倒的な強さとカリスマ性を思い浮かべるでしょう。

しかし、その藤井さんに初めてタイトル戦で勝利した棋士、伊藤匠さんの存在をご存知でしょうか？

2024年6月20日、藤井聡太八冠が初めてタイトル戦で敗れ、叡王の座を伊藤匠さんに明け渡したのは有名ですよね。この出来事を通じて、二人の関係どのようなものなのかを詳しく見ていきましょう。

日本将棋連盟常務理事の森下卓九段は、「伊藤さんが勝っても何の不思議もない」と語り、その実力を高く評価しています。

二人はかつて戦友であり、ライバルでもありました。彼らの過去を紐解くことで、現在の彼らの関係性を明らかにしていきましょう。

記事のポイント

伊藤匠と藤井聡太の関係は？

2002年生まれの伊藤匠と藤井聡太は、同じ年に生まれたライバルです。

彼らが初めて対戦したのは、小学3年生の全国大会でした。

この時、伊藤が勝利し、藤井は涙を流しました。このエピソードは、二人の関係性の始まりを象徴するものとして知られています。

藤井が小学4年生で奨励会に入会し、伊藤はその翌年に続きました。

関西と関東に分かれていたため直接対戦する機会は少なかったものの、互いに意識し合う存在でした。

伊藤は藤井の背中を追いかけるようにして成長し、やがてプロ棋士となりました。

伊藤がプロデビューしたのは2020年10月1日、藤井より4年遅れのことでした。

それでも彼は着実に実力を伸ばし、2023年度には最多対局賞、最多勝利賞を獲得するなど、藤井に匹敵する成績を残しました。

そして、2024年6月20日、将棋界に歴史的な瞬間が訪れました。伊藤が藤井を破り、叡王のタイトルを獲得したのです。

藤井にとっては初めてタイトル戦での敗北となり、伊藤にとっては念願のタイトル奪取となりました。

森下卓九段は、伊藤の勝利について「実力的には何の不思議もない」と評価し、その才能を高く買っています。

藤井という圧倒的な存在の陰で常に努力を重ねてきた伊藤の成長を称賛しています。

将棋界の新たなスターとして台頭する伊藤匠と、未だ頂点に君臨する藤井聡太。

二人のライバル関係はこれからも続き、将棋ファンにとって大きな楽しみとなるでしょう。

彼らの対戦が将棋界にどのような新風を吹き込むのか、今後の展開に注目が集まります。